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びわ湖のパワースポット・白髭神社の磐座と 鵜川四十八体仏 [パワースポット]

私の治療院の患者さんには、神社やパワースポットに詳しい方が多く、
「京都旅行の帰りに琵琶湖のレイクサイドの道を通った時に、偶然見つけた
白髭神社の境内の奥にある、大きな石に手をかざすと、ビリビリと凄い-気-を感じた」
と言われる方がおられ、その話を別の方にお話したところ、早速出かけられた様で、
「ホント、手首の辺りにビリビリきたよ!」と言われました。

加えて、神社の隣の『白ひげ食堂』さんの、「豚汁ラーメンが美味しかった」
との話も聞き、居てもたってもいられずに、米原から北陸線で近江塩津に出て、
湖西線にて近江高島に向かいました。


白髭神社自体は、大学のセミナー合宿やその後の友人達との旅行で、
何回か近江高島の民宿に泊まった事があり、その時に見た
「湖中大鳥居」の印象はハッキリと残っています。

3湖中大鳥居P5310074.JPG

近江高島駅から、タクシーにて5分位でその鳥居が見えてきます。
社殿では、古来波打ち際に鳥居が見え隠れしていたとも、天下変災の前兆として
社前の湖中に石橋や鳥居が突然姿を現したとも言われますが、弘安3年(1280年)の
絵図では陸上に描かれているものが、その後の琵琶湖の水位上昇に伴い
水中に立つようになったとの事です。

6湖中大鳥居P5310028 (2).JPG

湖上交通の盛んな頃は、舟で参拝する時にこの鳥居が目印になったと思われます。
沖島を背に琵琶湖に鳥居を浮かべる光景は、「近江の厳島」と呼ばれるに値しますね。

7湖中大鳥居P5310077.JPG


白髭神社のご祭神は、天孫降臨の際の道開きの神様―猿田彦大神様で、
社名からも解る様に延命長寿の神様でもあります。

32境内入口P5310078.JPG

13P5310033 (2).JPG

境内は、慶長年間に豊臣秀頼によって整備が行われ、国の重要文化財に指定
されている本殿は慶長8年(1603年)の造営で、棟札等から、片桐且元を奉行
として播州の大工の手で建てられたとされます。

47社殿本殿P5310055.JPG

明治の拝殿造営・接続に伴い、建物の向拝の軒先は切り縮められて権現造の様な
複合社殿様式となり、その際に屋根も柿葺から檜皮葺に改められています。
向拝の手挟・蟇股等に桃山時代の特徴がよく現われています。

48社殿本殿拝殿P5310060.JPG

拝殿は明治12年(1879年)の造営で、旧拝殿は寛永元年(1624年)に、
大溝城主・分部光信により造営されたもので、現在は絵馬殿として使用されています。
拝殿
50社殿拝殿P5310082.JPG
絵馬殿
53絵馬殿P5310084.JPG

又、昭和7年(1932年)の造営になる社務所は書院造で、中世を思わせる造りである
として、国の登録有形文化財に登録されているます。
27社務所P5310068.JPG

その社務所前には、与謝野鉄幹・与謝野晶子夫妻が当社へ参詣した際に詠んだ
歌碑があります。

29歌碑P5310071.JPG

また、階段を上った高台には紫式部歌碑が建てられています。

56句碑P5310037.JPG


平安時代、越前国司として赴任する父藤原為時に従って、
この地を通った時に詠んだもの。

みおの海に 網引く民のてまもなく  立ちゐにつけて都恋しも


60句碑P5310050.JPG

58句碑歌碑P5310016 (2).JPG

白髭神社の創建は1900年も前の第11代天皇の垂仁天皇の頃で、
近江最古の神社とされています。

この白髭神社の社殿背後の山の斜面には古墳群が存在しています。
その古墳の一つの横穴式石室がそのまま岩戸社として祀られているという、
珍しい神社です。

96岩戸社P5310006.JPG

その岩戸社の隣には、患者さんから伝え聞いた、例のパワーのある磐座が
鎮座されていました。

100岩戸社磐座P5310007.JPG

思ったより山を上った訳でないのに、この辺りは空気が変わる感じがします。

しめ縄が張られている磐座は、 長さ3メートルほどの半月形で、
側面は刃物で切ったように尖っています。
この岩が「女性」で祠の上の石が「男性」で、陰陽になっているのだそうです。

116岩戸社磐座P5310007 (2).JPG

実は、この磐座は神社とは関係ないものだそうですが、この辺りは、古くから
神々の聖地であったようです。

三角柱のこの磐座の先は、白鬚神社の背後の三尾山上の磐座の
方向を向いているらしい。
大昔は、この山に白髭の神々さまが君臨されたと思われます。

103岩戸社磐座P5310021.JPG

上の宮とは、本殿後ろの石段上にあるお社を総称する名前で、境内社11社のうち、
若宮社を除く10社が鎮座しています。
若宮社
24若宮社P5310003.JPG

岩戸社の他、伊勢両宮―皇大神宮(内宮)豊受大神宮(外宮)、
八幡三社(加茂・八幡・高良)・天満神社・波除稲荷社・寿老人社・弁財天社の10柱
のお社です。

内宮外宮
72八幡三所社内宮外宮P5310053.JPG

波除稲荷社
86波除稲荷社P5310027.JPG
八幡三社
32境内入口P5310078.JPG

白髭神社より少し先に、おでん・名物豚汁と云う看板が掛かった
白ひげ食堂さんがあります。
開店時間の11時にまだ数分ありましたが、もう一組のお客さんと一緒に店内に
入れて貰えました。

白ひげ食堂5P5310034.JPG

隣は広い駐車場があり、長距離トラックの運転手さんの御用達のお店だそうです。

大抵、こういう感じの店は、安くてうまいのが相場ですが、この店も期待以上でした。
白ひげ食堂店内2P5310098.JPG

店を入ると、お目当ての関西風おでんが煮えています。
先ず、こちらを幾つか頂きます。
おでん種P5310104.JPG

おでんのメニューはこちら。
白ひげ食堂店内5P5310101.JPG

よく煮込まれて 出汁がよくしゅんだ(染みた)大阪にいた時に毎日の様におでん定食
として食べていた(定食とビールを頼むとつまみにもおかずにもなり便利)懐かしの味。
しかもクオリティは凄く高い!じゃがいもと梅焼きが特に美味しかった!

おでん種P5310106.JPG

特に、久しぶりに食べた関西ならではの『梅焼』は絶品。
玉子と魚のすり身で梅の花を象った練り物ですが、練り物と一括りにするには
格が違う感じのふんわり食感と上品な風味。

おでん種梅焼きP5310107.JPG

おでんの他にも、ガラスケースの中には、いろんなおかずが並んでいるので、
おでんとおかず、豚汁にご飯と云うのが ここの定番です。
おかず一品P5310099.JPG

ネギ入りの玉子焼きに手を伸ばすと、「温めますか?」とのお気遣いに従いました。
一見普通の玉子焼きですが、中はトロッ、ふわっの食感で美味しかったです。

おかず卵焼きP5310108.JPG

もう一つのこの食堂のメニューをオーダー。
おでんを食べていたら、豚汁ラーメン・豚汁うどんが運ばれてきました。

豚汁うどん430円
とん汁ラーメンP5310113.JPG


豚汁ラーメン430円
とん汁ラーメンP5310112.JPG

器の中は豚汁の具がたっぷり!豚バラは勿論、玉ねぎと牛蒡に油揚げとお豆腐が
優しい味わいで、うどんやラーメンと意外というか当たり前?によく合います。

とん汁うどんラーメンP5310117.JPG
うどんとラーメンの麺を交換しあって食べ比べてみましたがどちらもデリシャス!
豚汁の味は、白味噌ベースの合わせ味噌でコクが際立ってます!
たっぷりの豚骨を使って出汁を取るのがこの味の秘密とか。

お勘定は自己申告すると、おばちゃんが大きなそろばんを使って計算してくれます。
懐かしくて暖かい 味とお店でした。


タクシーに迎えに来て貰い、高島駅までの帰り道に石仏群(鵜川四十八体仏)に
立ち寄って頂けました。国道161号から、旧西近江路と云う脇道に入ります。
こんな細い道大丈夫?という感じの坂道を登りつめます。

鵜川四十八躰仏5P5310139.JPG


丘の上には、花崗岩で造られた33体の石仏群が膝を接する様立ち並びます。
まず、その大きさと数の多さに圧倒されます。

これらは鵜川四十八体仏と呼ばれる様に、48体のうち13体は江戸時代前期に
大津市坂本に移されて、慈眼堂の境内に安置されており、 
※半年後に訪れました↓
https://blog.ss-blog.jp/gifu-sengoku/2015-12-07 
他の2体は昭和62年に盗難に遭い、現在は行方不明だそうです。

阿弥陀如来には『無量寿経』というお経に書かれていますように、
弥陀の四十八の誓願があります。
この四十八の誓願を実現して頂きたいという願いで、48体の阿弥陀仏が彫られた
ものと思われます。
鵜川四十八躰仏1P5310122.JPG

長年の風化で表面の摩滅が進んではいますが、容貌や衣文の掘り出しの技法等から、
室町時代後半ころに造られた 丸彫阿弥陀如来坐像であると考えられています。
阿弥陀如来さまは、一つ一つ顔や表情が全部違っていて、
それぞれの個性が表れています。

鵜川四十八躰仏P5310141.JPG

そして、湖西の石仏の特徴に洩れず、石仏は前屈みの姿勢で、
前後の厚みが薄くなっております。

鵜川四十八躰仏P5310128.JPG

この石仏は、観音寺城の城主で、近江守護を務めた六角義賢(よしかた)が、
天文22年(1553)に、亡き母の供養のために造立したものとされ、
義賢は、観音寺城のある湖東の地から、この湖西の鵜川の地を
阿弥陀如来のおわす西方浄土に見立てたとか。

ここは、鵜川の共同墓地 となっており、石仏群の上側は墓が並んでいます。

鵜川四十八躰仏P5310037.JPG
-合掌- お騒がせを詫びつつ、後に致しました。











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umashi2015

初めまして。突然のご連絡を失礼致します。

私、HUNTERS株式会社の永田と申します。

すてきなグルメ写真がありましたので、ご連絡いたしました。

この度、グルメブロガーさんをご紹介するグルメ情報サイト

「umashi」を公開することとなりました。

貴ブログは、数あるグルメブログの中でも記事の内容が心に残るものでした。
ぜひ当サイトに掲載させて頂きたいのですが、いかがでしょうか?
(記事の内容をそのまま掲載し、ブログへのリンクを貼らせていただきます。)

まだテスト段階ですが、
http://umashi.jp/
こちらのサイトでございます。


掲載を了承して下さるならば、お手数ですが
こちらのコメント欄か、私のブログのコメント欄にご返信していただけると幸いです。

またお知り合いのグルメブロガー様で掲載しても大丈夫という方がいらっしゃいましたら是非ご紹介下さい。

貴ブログの発展を心よりお祈りしております。


HUNTERS株式会社 永田
mail:info@hunters.co.jp
【長文失礼致します。】
by umashi2015 (2015-07-05 17:49)