蔵と運河のある風景を観た後は、赤レンガの建物で幻のカブトビールを堪能 [パワースポット 古い町並み]
名鉄電車の「ランチきっぷ」なるものを使って知多半田にGO!!
最寄駅から知多半田、半田口、住吉町までの往復切符と
5軒のお店から選んでランチが食べられる お得な切符です。
蔵の立ち並ぶ運河は知多半田、
「ごんぎつね」の新見南吉ゆかりの地は半田口、
そして私が下りたのは半田レンガ建物の最寄駅、住吉町。
知多半田は、酒、酢、しょうゆなどの醸造業が盛んで、
蔵のある町としても有名です。
その中でも、今回の企画切符の目玉は、
明治31年(1898年)にカブトビールの製造工場
として誕生した半田レンガ建物です。
ここでレンタサイクルを借りて半田の街を回り、
最後に自転車を返してから、幻のビールを味わおうという魂胆。
半田に根付いた醸造業を基盤に、四代目中埜又左衛門氏と盛田善平氏
によって丸三麦酒醸造所で始められたビール造りが軌道に乗り、
明治31年(1898年)ドイツから機械技師と醸造技師を迎えて、
新ビール工場となる半田赤レンガ建物を竣工。
本格的ドイツビールの醸造を行い、
名も「加武登麦酒」と改め、カブトビールは誕生しました。
その2年後の明治33年(1900年)パリ万国博覧会に出品し金牌を受賞しました。
日露戦争後の景気後退により、ビール業界も大きな影響を受け、
カブトビールは、日本第一麦酒株式会社、加富登麦酒株式会社などの
社名変更を繰り返したのち昭和8年には大日本麦酒株式会社と合併しました。
その後太平洋戦争により工場は閉鎖され、大日本麦酒株式会社は
サッポロビール株式会社とアサヒビール株式会社に分離していったのです。
そして時は流れて、平成17年に、以前は半分廃墟だった建物が整備されて
生まれ変わりました。
カブトビールが、半世紀ぶりに復刻販売される事に。
3000本限定であった為、直ぐに売り切れて 幻のビールと
呼ばれる様になりました。
今回は自転車を返してからの一杯 のお楽しみに取って置き、
後ろ髪をひかれながら後にします。
半田は、江戸時代に海運と醸造で栄えた町です。
レンタサイクルで半田の街並みを散策しました。
半田駅近くの半田運河沿いには、黒板囲いの蔵が美しく並んでいます。
運河から蔵の街を見上げる風景が半田らしいロケーションです。
黒塀囲いの蔵の壁に、白抜きのミツカンのロゴがとてもお洒落です。
この蔵の黒さは潮風から壁を守るためにコールタールが塗られている
為だとか。
半田運河は江戸時代から明治時代にかけて栄え、この地で醸造された
酒やお酢、醤油等は、この運河を出発点として、遠く江戸や大阪に
運ばれたのです。
綺麗に整備された運河と、蔵が立ち並ぶさまは、江戸や明治に
タイムスリップしたよう。
黒澤明監督のデビュー作「姿三四郎」のロケ地としても
使用されたそうです。
ミツカンミュージアム、國盛酒の文化館などの観光施設もありますが、
事前予約が必要な為、外観のみの眺めながらペダルを漕ぎます。
ランチ切符が使える店のうち、今回目指すお店、
葉料理店「湯葉料理いしかわ」さんの暖簾を見付けました。
ミツカン酢を創業した中埜又左衛門家も共に中埜半左衛門家の分家
中埜半六家の邸宅内にあり、整備された半六邸のお庭を眺めながら
ゆったりと食事が頂けるとの事でチョイスしました。
店内は、感じさせる重厚な造り。
歴史と風格を感じる床の間があり、窓の外には、庭園が広がります。
早速ランチ切符のメニュー【おとうふ湯葉御膳】をオーダー
メインとなるとろける湯豆腐は、お店の方より、
鍋の湯が白濁したら食べるように との指示がされます。
そのように煮込んでいくうち、トロトロのとろける湯豆腐になります。
とろける湯豆腐は、半田名物の醤油やポン酢・ごまだれ等、
テーブルに並ぶお好みの調味料を色々試せるように
御心遣いがされています。
取りあえずとろける湯豆腐、1個ずつを、全てのお味で試し、後はお気に入りで
四角く仕切られた器に盛付けられたおかずは、一品一品工夫がされており、
美しさばかりでなく、お味も食感も満足です
御飯も、赤だしも 家庭と別物と五感が活発
果物の豆乳ドリンクは、別途で払い放題=追加分です。
自転車をひたすら漕いだ疲労回復と、次への目的地への充電にとしました
ここから新美南吉記念館への道のりは、とても長く険しかったです。
途中道をお尋ねした時、私の風貌が実年齢以上に老けて見えた為か?
呆れたトーンで「自転車でここまで行くの?」と 無理だよ感を受け、
少しへこみました・・・まっ根性でしっかり漕ぎましたけどね・・・
新美南吉と言えば、教科書にも載っていた「ごんぎつね」ですね。
ここ半田の岩滑(やなべ)に生まれた南吉が高校生の時に書いた作品だそうです。
館内の展示室には南吉の残した原稿や日記、手紙などの資料と『ごん狐』や
『手袋を買いに』など南吉の作品6点のジオラマ模型の展示が行われています。
記念館では、ガイドの方から興味深い話が聴けました。
ごんぎつねは、もともと「権ぎつね」と記され、
半田の権現山に住む狐の意味であるそうです。
ごんぎつねに出てくる六地蔵も昔はこの辺りに合ったものらしいです。
写真は、記念館の前に造られたものです。
ごんぎつねの原稿は、編集者にかなり手を入れられており、
冒頭から結末迄、別物の様に変えられている-そういえば、
私の著作も沢山赤入れをして頂き、
最初の原稿とは別物に仕上がりました(笑)
29歳の若さで亡くなる迄、凄い勢いで著作されているものの、
経済的には苦しかった様で、本が売れたのは彼が亡くなった後である事など・・・
記念館の裏は、童話の森になっており、
遊歩道(せせらぎの小径、あじさいの道、花のき広場、兵十橋)等が
整備され、自然を感じつつ、童話をモチーフにした
オブジェを眺めながら散策が出来ます。
街の方に戻ってくると、南吉の生家があります。
新美は養子に行った先の姓なので養家と生家が残ります。
従って、生家は畳屋を営んでいた渡辺家になります。
新美家が裕福な豪邸なのに対し、生家の方はこじんまりとしております。
生家の中は入って見学ができます。当時の暮らしぶりがよく保存されています。
生家はお店であったため、八幡社の境内を通って、生活の場である離れに
通っていたそうです。離れは、晩年の南吉が過ごしたところでもあります。
浄土宗のお寺 常福院は、幼き頃の南吉の遊び場だったそうす。
住吉町へとひたすら自転車をこいで戻り、その地名にもなる住吉神社を参拝。
水鳥が遊ぶのんびりとした光景が広がります。
レンタサイクルを返して、ビール態勢に入ります。
赤レンガ建物内の レトロで重厚なレストランで
復刻されたカブトビールがいただけます。
ちょっと豪華に、ビールとソーセージの盛り合わせのセットをいただきます。
生ビールは、黒ビールの明治と、ブラウンビールの大正から選べます。
どちらも、歴史を感じる深い味わい。自転車をこいだ後の至福の味です。
お土産は、赤レンガ建物の中に入った、クランチバーをお買い求め。
半田は、明治大正の歴史を感じながら、美味しいものも頂ける素敵な街でした。
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5軒のお店から選んでランチが食べられる お得な切符です。
蔵の立ち並ぶ運河は知多半田、
「ごんぎつね」の新見南吉ゆかりの地は半田口、
そして私が下りたのは半田レンガ建物の最寄駅、住吉町。
知多半田は、酒、酢、しょうゆなどの醸造業が盛んで、
蔵のある町としても有名です。
その中でも、今回の企画切符の目玉は、
明治31年(1898年)にカブトビールの製造工場
として誕生した半田レンガ建物です。
ここでレンタサイクルを借りて半田の街を回り、
最後に自転車を返してから、幻のビールを味わおうという魂胆。
半田に根付いた醸造業を基盤に、四代目中埜又左衛門氏と盛田善平氏
によって丸三麦酒醸造所で始められたビール造りが軌道に乗り、
明治31年(1898年)ドイツから機械技師と醸造技師を迎えて、
新ビール工場となる半田赤レンガ建物を竣工。
本格的ドイツビールの醸造を行い、
名も「加武登麦酒」と改め、カブトビールは誕生しました。
その2年後の明治33年(1900年)パリ万国博覧会に出品し金牌を受賞しました。
日露戦争後の景気後退により、ビール業界も大きな影響を受け、
カブトビールは、日本第一麦酒株式会社、加富登麦酒株式会社などの
社名変更を繰り返したのち昭和8年には大日本麦酒株式会社と合併しました。
その後太平洋戦争により工場は閉鎖され、大日本麦酒株式会社は
サッポロビール株式会社とアサヒビール株式会社に分離していったのです。
そして時は流れて、平成17年に、以前は半分廃墟だった建物が整備されて
生まれ変わりました。
カブトビールが、半世紀ぶりに復刻販売される事に。
3000本限定であった為、直ぐに売り切れて 幻のビールと
呼ばれる様になりました。
今回は自転車を返してからの一杯 のお楽しみに取って置き、
後ろ髪をひかれながら後にします。
半田は、江戸時代に海運と醸造で栄えた町です。
レンタサイクルで半田の街並みを散策しました。
半田駅近くの半田運河沿いには、黒板囲いの蔵が美しく並んでいます。
運河から蔵の街を見上げる風景が半田らしいロケーションです。
黒塀囲いの蔵の壁に、白抜きのミツカンのロゴがとてもお洒落です。
この蔵の黒さは潮風から壁を守るためにコールタールが塗られている
為だとか。
半田運河は江戸時代から明治時代にかけて栄え、この地で醸造された
酒やお酢、醤油等は、この運河を出発点として、遠く江戸や大阪に
運ばれたのです。
綺麗に整備された運河と、蔵が立ち並ぶさまは、江戸や明治に
タイムスリップしたよう。
黒澤明監督のデビュー作「姿三四郎」のロケ地としても
使用されたそうです。
ミツカンミュージアム、國盛酒の文化館などの観光施設もありますが、
事前予約が必要な為、外観のみの眺めながらペダルを漕ぎます。
ランチ切符が使える店のうち、今回目指すお店、
葉料理店「湯葉料理いしかわ」さんの暖簾を見付けました。
ミツカン酢を創業した中埜又左衛門家も共に中埜半左衛門家の分家
中埜半六家の邸宅内にあり、整備された半六邸のお庭を眺めながら
ゆったりと食事が頂けるとの事でチョイスしました。
店内は、感じさせる重厚な造り。
歴史と風格を感じる床の間があり、窓の外には、庭園が広がります。
早速ランチ切符のメニュー【おとうふ湯葉御膳】をオーダー
メインとなるとろける湯豆腐は、お店の方より、
鍋の湯が白濁したら食べるように との指示がされます。
そのように煮込んでいくうち、トロトロのとろける湯豆腐になります。
とろける湯豆腐は、半田名物の醤油やポン酢・ごまだれ等、
テーブルに並ぶお好みの調味料を色々試せるように
御心遣いがされています。
取りあえずとろける湯豆腐、1個ずつを、全てのお味で試し、後はお気に入りで
四角く仕切られた器に盛付けられたおかずは、一品一品工夫がされており、
美しさばかりでなく、お味も食感も満足です
御飯も、赤だしも 家庭と別物と五感が活発
果物の豆乳ドリンクは、別途で払い放題=追加分です。
自転車をひたすら漕いだ疲労回復と、次への目的地への充電にとしました
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途中道をお尋ねした時、私の風貌が実年齢以上に老けて見えた為か?
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館内の展示室には南吉の残した原稿や日記、手紙などの資料と『ごん狐』や
『手袋を買いに』など南吉の作品6点のジオラマ模型の展示が行われています。
記念館では、ガイドの方から興味深い話が聴けました。
ごんぎつねは、もともと「権ぎつね」と記され、
半田の権現山に住む狐の意味であるそうです。
ごんぎつねに出てくる六地蔵も昔はこの辺りに合ったものらしいです。
写真は、記念館の前に造られたものです。
ごんぎつねの原稿は、編集者にかなり手を入れられており、
冒頭から結末迄、別物の様に変えられている-そういえば、
私の著作も沢山赤入れをして頂き、
最初の原稿とは別物に仕上がりました(笑)
29歳の若さで亡くなる迄、凄い勢いで著作されているものの、
経済的には苦しかった様で、本が売れたのは彼が亡くなった後である事など・・・
記念館の裏は、童話の森になっており、
遊歩道(せせらぎの小径、あじさいの道、花のき広場、兵十橋)等が
整備され、自然を感じつつ、童話をモチーフにした
オブジェを眺めながら散策が出来ます。
街の方に戻ってくると、南吉の生家があります。
新美は養子に行った先の姓なので養家と生家が残ります。
従って、生家は畳屋を営んでいた渡辺家になります。
新美家が裕福な豪邸なのに対し、生家の方はこじんまりとしております。
生家の中は入って見学ができます。当時の暮らしぶりがよく保存されています。
生家はお店であったため、八幡社の境内を通って、生活の場である離れに
通っていたそうです。離れは、晩年の南吉が過ごしたところでもあります。
浄土宗のお寺 常福院は、幼き頃の南吉の遊び場だったそうす。
住吉町へとひたすら自転車をこいで戻り、その地名にもなる住吉神社を参拝。
水鳥が遊ぶのんびりとした光景が広がります。
レンタサイクルを返して、ビール態勢に入ります。
赤レンガ建物内の レトロで重厚なレストランで
復刻されたカブトビールがいただけます。
ちょっと豪華に、ビールとソーセージの盛り合わせのセットをいただきます。
生ビールは、黒ビールの明治と、ブラウンビールの大正から選べます。
どちらも、歴史を感じる深い味わい。自転車をこいだ後の至福の味です。
お土産は、赤レンガ建物の中に入った、クランチバーをお買い求め。
半田は、明治大正の歴史を感じながら、美味しいものも頂ける素敵な街でした。
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