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ディープな京都寺社 の散策Ⅰ 北野天神さんと とようけ茶屋 [パワースポット]

京都と言えば〝お寺の町〟と言う修辞がされる様に、
市内だけで千六百十二の寺院があるそうで、
各地のお寺の本山が集まっています。

京都五山や金閣・銀閣に代表される様な 
室町幕府の権力と結びついて その庇護のもと
繁栄した寺社のほか、歴史上有名な人物・事件に関わりのある寺社、
名工の手による庭園・仏像・美術工芸品を収蔵する寺社は、
メジャーな観光地として、多くの観光客で賑わっています。

今回、私が訪れたのは、ひっそりと街中に溶け込み、信仰として
庶民の生活と共に 時代を重ねてきた寺社です。
それらは、街の人に 正式な名称で無く 通称・愛称で呼び親しまれている様です。

私は、大学時代京都で過ごし、その後を含め、
かなりの京都の社寺を訪れているのですが、
今回初めてと言う所が多い位、マニアックでディープな京都ではあるのですが、
今回、本当の京都の魅力・奥の深さに触れた気がしています。

ルートとしては、京都駅到着し、行列に並ぶ覚悟で、昼食の為 真っ先に直行 
①とようけ茶屋、
②天神さま(北野天満宮)
③千本釈迦堂(大報恩寺)④釘抜地蔵(石像寺)
④千本ゑんま堂(引接寺)で、 三時間ほどの散策でした。

①とようけ茶屋
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敷居の高い料理屋が多い中で、庶民の信仰と向き合う旅のスタートに相応しい、
リーズナブル繊細であり美味しい 内容の濃い料理を食せる 店です。
歴史あるこじんまりした外観で、案内された2階への階段や店内も狭いめ
ではありますが、
窓やトイレの戸のガラスに、百人一首かるたや花柄の装飾が施され、
レトロな中にも お洒落な趣があります。

豆腐屋さんの経営する店で、その物の確かな美味しさと 
驚く程の安さは無論の事、料理の独創性にも感動ものです。
オリジナル丼ぶり の中から、濃いめの(私共の住む地域の口に合う)味付け
に箸が進む生麩丼と、生湯葉丼。 
一品料理から甘めの味付けのひろうすと、湯葉巻き、加えて あげねぎ、
黒豆の汲み上げ豆腐、丼ぶりに付いていた
小鉢の豆腐と揚げの一品も絶品でした。
行列に並んで食べるのは大変だけど、又それも庶民の味を提供する店らしい
とも言えるのでは…

〇私の一押し―生湯葉丼
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〇母の一押し―生麩丼
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〇一品料理
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②天神さま―北野天満宮
北野天満宮は、菅原道真公をお祀りした神社で、親しみを込めて
「北野の天神様」と呼ばれています。
菅原道真公は、学問に秀で、和歌や漢詩をの才にも長けていました。
学者出身の政治家として、異例の出世を重ね 右大臣に任命され、
左大臣藤原時平と並び 国家の政務に携わりますが、藤原氏の策謀により、
901年大宰府に左遷・配流され、
その2年後、大宰府にて波乱の生涯を閉じられました。

道真公の没後、京都に落雷や地震などの天災が続き、菅公の祟りと惧れ、
霊を鎮める為に建立されたと言われます。
一條天皇の勅使が派遣された頃から、北野天満宮天神の神号が認められ、
代々皇室の崇敬を受けましたが、「文道の大祖・風月の本主」と仰ぎ慕われるうちに
『学問の神様』として、寺小屋にお祀りされる様になり、
清廉・誠実な人柄と晩年の不遇な人生は 
飛梅などのさまざまな伝説を生み、〝天神さま〟として、信仰される様になり 
人々の生活に受け継がれる様になったとの事です。

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道真公を祀る御本殿は 国宝に指定され、本殿前の中門は 
三光門は日・月・星の彫刻があるのでその名があるとの事であるが、
星の彫刻は見当たらず、大極殿から帝が遙拝すると 
三光門の真上に 北極星が輝く為 星を刻む必要が無かった
と言われています。

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道真公は 丑年の生まれであり、丑は天神様のお使い と言われ 
牛にまつわる多くの縁起が残されております。
境内の隋所に、横たわった神牛の像がみられます。
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絵馬所には、算額などの絵馬が多数奉納され、信仰の厚さを感じます。
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東門を出ると、風情のある小路を通り 千本釈迦堂に抜ける近道となります。
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