SSブログ

おばんざいの店「くろこ」さんで勧められて 上賀茂神社から大田神社へ [パワースポット]

土曜日の昼過ぎに仕事を終えて、急に思い立って京都へ。
昼食も食べずに・・

「サンルートホテル河原町」で宿泊して、
ホテルお勧めのおばんざいの店に行って、夕食兼ちょっと一杯。
そのお店は、昔俳優をしていた優しそうなマスターと
粋なお姉さん風の奥さまがされているおばんざいの店「くろこ」

013.JPG


https://secure.omisenomikata.jp/site/2848/diary/797322
京都に行かれて、初めてのお店に入った時、京都らしいものを食せた、
美味しいというのは勿論 良い店として印象に残りますね。 
しかし、京都のお店のカウンターはおなじみさんが陣取っておられて、
一見さんは雰囲気に馴染めず、そそくさと食事をして店を出る
という場合が殆んどです。

ところが、この店ではカウンター越しに
マスターやおかみさんが気さくに話しかけて頂け、
同じカウンターの常連のお客さんとも親しくお話しできて、
地元ならではの穴場情報なども教えてもらえ、
お蔭で楽しい時間を過ごす事ができました。

055.JPG


こだわりのおばんざいとお酒を頂きながら、
初めてのお店と思えない様な感じでくつろいでおしゃべりを楽しみ、
「京都に来てよかった」 「この店に来てよかった」 と思えるお店でした。

050.JPG

実は、急に京都に来た為、次の日に行く所を決めていませんでした。
【ガイドブックス京都】にて取り上げると良さそうな所を、
常連のお客さんに教えて頂きました。
旅行者にとっては、地元の情報と云うのはありがたいものです。

049.JPG

常連の、お姉さんは -まちねこのおうち― で頑張っておられるそうです
https://secure.omisenomikata.jp/site/2848/diary/797328
まちねこ1.jpeg
まちねこ2.jpg



「上賀茂神社」と「魯山人神社」 と名を挙げて頂いたので、
翌日は迷わずこれらの神社に直行。

下鴨神社と並び 
京都で最も古い神社の1つで正式な名は賀茂別雷神社といいます。
上賀茂神社は、本来は神山(こうやま)をご神体として祀られていたのを、
天武天皇の時代に、別の少し離れた場所に 賀茂雷大神をお祀りして
社殿が築かれました。


143.JPG

広大な社領にたくさんの社殿が並びます。
255.JPG

151.JPG

一の鳥居から二の鳥居までが芝生の馬場となっており、
5月の祭典にはここで比べ馬行われます。
参道は、糺の杜に覆われた下鴨神社と趣は異なり、
明るく清々しい感が漂います。

147.JPG

155.JPG

又、日曜・祝日と大きな神事や祭礼がある時には、
神馬舎に神馬・神山号(こうやまごう)がおられます。
かつては競走馬だったのですが、今は神馬に昇格された為、
人に跨られる事はなくなっています。
母が買って与えた、ニンジンを食べてもらって喜んでおりました。

169.JPG

167.JPG

上賀茂神社の二の鳥居を入ると
最初に目に入るのが円錐形に整えられた立砂です。
立砂は細殿前に作られ、神様が最初に降臨された
上賀茂神社の北にある神山を模して作られたと云われています。
鬼門や裏鬼門に砂を まき清めるのはこの立砂が起源とされています

238.JPG

173.JPG

賀茂造と云われる古の佇まいのままの本殿と権殿は国宝に指定され、
重要文化財の多くの社殿と共に今に残っております。

これらの神社の建物を維持する為に、朝廷は『式年遷宮』の制度を設けました。
昨年は、伊勢神宮や出雲大社にて遷宮が行われましたが、同様なものが
来年平成27年に上賀茂神社にても行われます。

142.JPG

平安期の延暦3年(784)を第一回として、平成6年までの間、21年毎に
四十一回の遷宮が行われ、建築物や諸祭事が継承され、
世界文化遺産にも指定されました。


国宝の本殿・権殿は、
平日 午前10時~午後4時・土日祝 午前10時~午後4時30分の間 
特別拝観が行われています。
神饌所・中門・東神饌所で囲まれた建物の内側の
本殿・権殿・杉尾神社・土師尾神社が祀られている、普段入る事の出来ない
御神域へ 神職の方に案内して頂けます。

148.JPG


受付で特別参拝料金500円を納め、渡された
上賀茂神社特別参拝と書かれた首掛けをかけて、
直会殿で待つ事暫し、参拝者が集まったところで神職の方に壁に掛けられた
賀茂別雷大神降臨の神話を説いた絵の説明をしていただきました。

001 (2).JPG

198.JPG

その後、陰陽串を使ってお祓いをして頂いた後、
直会所から権殿の正面の場所の縁側の所まで行って、
正面の権殿とその手前の摂社  杉尾社 西側の西神饌所供所
とその内庭と対面できました。
一つ一つの建物が風格があり、凛とした空気が漂って、
神域の空気を感じられます。

権殿は、流造の本殿と全く物が建てられており、本殿に火災や地震
で倒壊した時に本殿から神様にお移りして頂く所で、
来年の遷宮の際の本殿修理時も、修理の終わった権殿に
ご神体を移して行われるそうです。

本殿は、透廊越しに屋根が見えるだけでしたが、権殿の屋根は
式年遷宮に先駆けて葺き替えが 終わったばかりで新しいのに対し、
本殿の屋根はまだ葺き替えがなされておらず、
古いままで損傷が進んでいるようです。

上賀茂神社の式年遷宮は伊勢神宮と違って、
本殿と権殿は国宝に指定されている建物でもあり、
建替える訳にはいかず、屋根の葺き替えとか修理を21年五とに行うのです。

195.JPG

重要文化財の高倉殿に移動して、
午年の上賀茂神社、馬の神事、特別展も見る事ができました。
上賀茂神社は神話の時代に「葵を飾り、馬を走らせてまつりをせよ」
とのお告げに基づき、初めて乗馬がなされた事から日本乗馬発祥の地
と云われており、馬に纏わる宝物が公開されている訳です。 
特に、織田信長・豊臣秀吉奉納和鞍が見ものです。


神宝展見学の後、高倉殿内で、
式年遷宮の檜皮葺きの屋根の吹き替えに用いる 檜皮に、
名前と願い事を書いて奉納しました(初穂料2000円)。
200.JPG

芸能人の方の名前が書かれた檜皮も多く奉納されておりました。
次の遷宮まで、国宝の屋根に使われるとはありがたい事ですね。

199.JPG

上賀茂神社にお参りする際は、まず手水舎で手と口を清め、
まず式内社 片山御子神社にお参りしたのち、本殿に参拝し、その後は
それぞれの願いに応じた摂社にお参りするというのが順序らしいです。

片山御子神社は、玉依比売命(タマヨリヒメ)を祭神とし、
楼門の向かって右手の川を隔てた片岡山の西麓に鎮座する第一摂社です。


226.JPG


上賀茂の杜の中を ならの小川が流れ、下流は御手洗川となり
沢田川に分流し、川沿いに多くの摂社・末社が並びます。

183.JPG

8社の摂社のうち、片山御子神社の他、
賀茂山口神社、須波神社、大田神社、久我神社が延喜式内社で、
末社は16社あります。
大田神社、久我神社は本社から離れたところにある境外摂社となっています。

摂社 新宮神社 体を護る神
220.JPG

摂社 須波神社 癒しの神様
230.JPG

末社 川尾神社 迷いを断ち切る神

214.JPG

末社 橋本神社 延命長寿の神
181.JPG

玉橋 木造反り橋

205.JPG

片岡山の南麓、ならの小川から東へ分流する沢田川の畔に、
花菖蒲公開中・渉渓園という表示が目に留まります。 
時期を過ぎて さすがに花は終わっていましたが、
賀茂山口神社の前庭であり、古くは、神宮寺と晴池という池があった
場所ですが、神仏分離令により廃寺となり、池も埋められています。

245.JPG

かつて上賀茂神社で行われていた
平安朝の川遊び―曲水宴を復活させる為に造られた
500坪の庭園で、平安時代末期の庭園を模し、
雅な姿を今にみせています。

庭には、大きな御神木や大きな石が祀られているのが見えます。
元々、農耕の守り神・実りの神である賀茂山口神社が、
女性に人気の神社のひとつであるという理由が、
これらのパワースポットにあるのです。

「睦(むつみ)の木」と呼ばれる御神木は、
樹齢300年以上のスダジイという木で、一般的にはシイノキと呼ばれます。
ひとつの根から何本もの幹が伸びている様子から、ひとつに結ばれた
仲睦まじい家族を象徴し、家族の絆や結びつき、家内安全を見守る
という 縁起の良い木と云われます。

243.JPG

渡辺淳一氏の小説が映画化された「愛の流刑地」のロケにこの地が選ばれ、
そのシンボルとして この御神木のスダジイの木が映されました。
根元から分かれて絡んでいる木の姿が 男女が絡む様子を想わせると、
監督自らが選んだそうです。

渉渓園の一角に鎮座する「願い石」は、
別名 陰陽石(おんみょうせき)と云われ、
竜の棲むと云われた晴池の底から出土し、2つの石がピッタリ合わさった
不思議な形をしています。

神社は
「陰と陽が極まり融合した姿を表しており、両手で同時に触れて
お力を頂いてから賀茂山口神社にお参りするとよい」
と書いてあります。
両手で2つの石を同時に触ると願いが叶うと伝えられ、
また夫婦やカップルが一緒に触れると深い絆で結ばれるそうです。

250.JPG

小川の山側に、朱塗りの簡単な瑞垣に囲まれて本殿が鎮座し、
川を挟んだその対岸に舞殿が建っています。
舞殿には、 彫り物(えりもの)と呼ばれる葵の透かし切り絵の
御幣が廻らされています。
静寂と川のせせらぎが一段とその空気を引き締めます。

248.JPG

ご祭神は、スサノヲノミコトの御子・大歳神(オオトシ)の御子で、
穀物守護の神・田畑の神、実りの神と云われ、願いが実る 
に通じるという訳です。
ぜひ、恋人同士、ご家族の絆を深める為に訪ねて頂きたいスポットです。

参拝の後は、軽い昼食を〔みそぎ茶屋〕にて。

256.JPG
名物 茶そば仕立ての〔みそぎそば〕950円

260.JPG

暑い時期にはピッタリ 〔冷やしきつねそば〕900円

261.JPG

腹ごしらえをして、境外摂社 太田神社に向かいます。
徒歩10分という事でしたが、迷った為2・3倍の時間を要しました。

太田神社の前には、上賀茂神社の末社 福徳神社があります。
足腰の神様だそうです。
264.JPG

太田神社は古くは恩多社(おんたしゃ)とも言われた
古い神社で延喜式にも載せられている式内社です。
太田神社は上賀茂神社の摂社ですが、起源は上賀茂神社よりも古く
天皇家や貴族の信仰を厚い古社です。

267.JPG

御祭神は天鈿女命(あめのうずめのみこと)です。
古来より、福徳の神としての信仰があります。

265.JPG

現在では
太田神社東側にある大田の沢に群生する「かきつばた」が有名です。
平安時代からこの付近の沢地には、 かきつばたが咲きみだれて、
名勝となっていた ようです。
現在でも五月中旬には、濃紫、 鮮紫の花が美しく咲くき、この
かきつばたの 群落は、国の天然記念物に指定されています。
訪れた時は、花の時期は終わって、閑散としていました。

270.JPG

この辺りは、北大路魯山人生誕の地と云われ、碑があります。

278.JPG

書を始め、篆刻・陶芸・料理など幅広い分野で活躍した
魯山人の原点の地であり、
横浜で亡くなられた後も、西賀茂の墓地に眠られています。

〝魯山人神社〟という名の謂れが、ここにきて初めて解りました。






にほんブログ村





にほんブログ村





にほんブログ村





☆2015/12/11 私の初めての著書が出版されます。
応援よろしくお願いします 「指ではじくだけで肩の痛みが治る!-江戸の秘術から生まれた凄ワザ」 江戸時代の按摩術が、現代人の症状によく効く事を紹介した本です。
指ではじくだけで肩の痛みが治る!―江戸の秘術から生まれた凄ワザ

指ではじくだけで肩の痛みが治る!―江戸の秘術から生まれた凄ワザ

  • 作者: 福富章
  • 出版社/メーカー: 自由国民社
  • 発売日: 2015/12/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
どうぞ 皆様、よろしくお願い申し上げますm(__)m

nice!(2) 
共通テーマ:旅行

nice! 2

nice!の受付は締め切りました