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嵯峨野の奥にある とっておきの京都 [パワースポット 古い町並み]

観光客で混雑する嵯峨野の奥に、
〝とっておきの京都〟と云えるスポットがあります。
嵯峨野から少し足を伸ばすだけで、京都の街中では見られない
様な景観が楽しめます。

紅葉シーズンの混雑を避けるため、
京都駅より、京都バスの清滝行きにのります。
2014年より、京都市バス、京都バスの一日券が
嵯峨野方面でも使えるようになり、便利なうえ、
このバスは嵐山渡月橋を通らないので、目的地までスムーズに行けます。

1時間弱バスに乗り、心霊スポットとして知られる清滝トンネル
の手前の 愛宕寺前で降ります。
山門の奥は真っ赤に染まっており期待が高なります。
〈愛宕(おたぎ)の念仏寺〉として知られていますが、
近くにある〈化野(あだしの)念仏寺〉の方が、ガイドブックにも載っているし、
サスペンスドラマの冒頭に出てくる事でもお馴染みですね。

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紅葉がお堂を真っ赤に染めています。 
でも、この寺の真骨頂は千二百羅漢さまといわれる 
おびただしい数の石仏に埋め尽くされている事にあります。

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しかも、羅漢様は、一つ一つの表情が豊かで、大らかさと明るさが溢れ、
温かい気持ちになれる為、化野念仏寺より 良いパワーに溢れています。

化野念仏寺の石仏や石塔は、葬送の地であったこの辺りに埋まっていた
無縁仏を掘り出して供養したもので、いわば、〝お墓〟なので、
大勢で観光で訪れたり写真に収めるのには ちょっと抵抗がありますね。

この寺の羅漢さんは、
荒廃していた寺の復興を祈念して昭和54年から10年間、
1200人の一般の参拝者の皆さんが 前の住職に教わりながら
御自身で彫られたもの つまり作品ともいえるものだそうです。
その為.、一つ一つが 
顔や表情やしぐさまで最近の生活のサマを表現された形で
個性により違っており、一つ一つ楽しみながら見ながら通り過ぎ行けます。

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化野念仏寺の無縁の石仏に比べて、
歴史も新しく、由来も全く正反対な事が、仏様の明るさに現われていますね。
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羅漢さんがもみじの髪飾りをつけて見えます。
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多宝塔の周りには 羅漢さんが ところ狭しと 並んでおられます
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愛宕念仏寺から、嵯峨野方面に坂を下って行くと、
愛宕山・愛宕神社の一の鳥居が有ります。
ここから先には、鳥居本と呼ばれる江戸時代にタイムスリップをした
かのような街並みが出現します。

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一の鳥居の前に茅葺の風格のある建物が建っています。
江戸時代創業で400年の歴史がある料理茶屋「平野屋」さんです。
おくどさんから立ち上る煙で、建物全体に紗がかかった様になっており、
現代の世と隔された感があります。


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愛宕山頂の神社に向かう起点となっている為、昔から多くの参詣者が
平野屋さんの軒先に腰を下ろして、名物「志んこ餅」と抹茶で一息入れて、
山上を目指したそうです。

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平野屋さんは、アユ料理が有名な高級料亭ですが、
〝むしやしない〟といって、一寸小腹を充たすメニューもあります。

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大根焚きと炭火もち焼きのセット1940円を頂きました。

通された囲炉裏の席の片隅には、炭の入った箱、囲炉裏にはつきものの
火箸・火へら等があり、ここで桜湯を飲みながら、お餅の焼けるのを待ちます。

この季節、囲炉裏の暖かさが身体にも心地よく感じます。

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こんがりと焼けたら、熱々のお餅を砂糖醤油で頂きます。
砂糖醤油と言っても甘さ控えめで軽い昼食にもピッタリです。
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次は、大根焚きです。
京都では、師走になると あちこちのお寺で大根焚きという行事が行われます。
この日11/23も、他のお寺に先駆けて
大覚寺覚勝院にて、大根焚きが行われていました。

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この時期に大根焚きを食すと、中風に掛からないと云われ、
何処のお寺も行列が出来るそうです。


運ばれてきた、御椀には、椀に松・蓋の表に竹め内側に梅のおめでたい
図柄があしらわれていました。
まだ、師走では無いですが、季節を先どって 大根焚きを頬張ります。

大鍋で炊かれた大ぶりの大根は、まさにホクホク!上品な味付けながら 
良くお出汁の浸みたおあげさん共に絶妙で、とても美味しかったです。

これからの寒い季節には最高ですね。

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最後に、名物の志んこ餅と抹茶が運ばれてきます。

お米の粉(上新粉)をこねたおだんご(志んこ)を、捻じった、ニッキ・茶・白
の三色の志んこ餅の上に、きな粉と黒砂糖をまぶしたものです。

お皿には、クロモジと共に 黒糖きな粉を掬うスプーン替わりにと、
椿の葉が添えられるという 粋な演出がされています。

口に入れると あっさりとした
志んこの歯応えと、黒糖きな粉の風味が広がります。
鮮やかな色の抹茶との相性も抜群です。

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腹ごしらえもできて、鳥居本の散策の再開です。

隣の、鮎の宿「つたや」さんも、いい雰囲気の建物です。
ただ、平野屋さん同様、敷居が高そうですね。

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平野屋次郎坊の建物を見つけました。
茅葺の茶亭として江戸期に営業していた建物の様です。

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茅葺の建物が並ぶ 鳥居本の上の地区の坂を下って行きます。

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鳥居本の街並み保存館です。
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鳥居本の下地区は、上地区と雰囲気が変わって、
坂道に町屋風の建物が並びます。
上地区は昔は農家が多く、下地区は商家が多かったようです。

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坂を下りきりました。
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嵯峨野人形の家があります。
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あだしの念仏寺の参道になります。
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この辺りになると、もう嵯峨野巡りの観光客で溢れてきています。
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嵯峨野、あだしの念仏寺辺りまでは、何度も来た事はありますが、
その奥にこんな素敵な所があるとは気づきませんでした。

いわゆる嵯峨野とは、別次元の世界を味わう事が出来ました。







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