SSブログ

番ネコに惹かれて・・金福寺を散策 [マニアック]

広範囲で見どころが多い、京都の観光スポットにおいて、家人と別れて
撮影をそれぞれ行う事が、しばしばあります。
金福寺に行った時も、しばし別行動をし合流したところ

「今ね、絶景ポイントまで この道をネコちゃんが先導してくれたんだよ!」
「私に付いていらっしゃいな っていう感じで 凄いオーラがあったんだよ!」

640-166.JPG

福ちゃんが案内してくれた 絶景ポイント

172-DSC_0308.JPG

と、興奮気味に話す内容に、(ヘッ!?何 メルヘンチックな事を言ってんだよ)
「あっそう、ハイハイ」 バッサリと聞き流しました。

[ガイドブックス京都]に、金福寺さんの記事を書き始めたところ、またも家人が
「あのネコちゃんの事は外さないでよ!」と忘れかけていた事を蒸し返してきました。

金福寺をネットで検索すると キーワードは、与謝蕪村 紅葉 村山たか女そして・・

猫ん?

もしや・・・そうです。 
このお方こそ、金福寺の番ネコを15年務められていると云われる 
番ネコ「福ちゃん」です。 
なんでも元々は 寺に迷い込んできた野良猫だったらしく、
親兄弟が居なくなった後も ただ一匹だけ残っているそうです。

640-166 - コピー.JPG

家人だけでなく、この寺を訪れる多くの観光客を、案内するネコちゃん
という事で 和歌山の駅長ネコちゃんや各寺院の福招き猫ちゃんと並んで 
ちょっとした有名人でなくて有名ネコなんです。

福ちゃんは、絶景ポイントの手前まで案内してて行くと、
「それでは、ごゆっくり」
というかのごとく背を向けて 座りこんで日向ぼっこをする様です。

640-169.JPG

この、一仕事を終えた後の仕草も人気を呼んでいる様です。

ただ、「猫は気まぐれ」の言葉通り、必ずしも出会えると限らず、
初めて訪れたのに出会えた家人は ラッキーだったようです。

そんな金福寺さんは、三代天台座主の円仁の作といわれる聖観音菩薩を
ご本尊とする寺院です。この寺は観音の霊場であると共に、
俳諧の聖地とされる 芭蕉、蕪村、呉春、景文とのゆかりも深いのです。

4-180.JPG

方丈の中には、井伊直弼の愛人であり、京都にて
攘夷論者の動向を伝える幕府の隠密として働いた事で知られる
村山たか女の位牌や遺品が展示されています。

147-DSC_0309.JPG

たか女は、井伊大老が桜田門外の変で暗殺されると、捉えられて
三条河原で処刑されるところでしたが、助けられて
金福寺にて尼僧となって余生を過ごしたそうです。

6-178.JPG

方丈の南に広がる枯山水の庭があります。
江戸時代に作庭され、白砂と築山、サツキの丸い刈込が美しい庭です。

145-DSC_0299.JPG


庭の後方には、東山連山を借景にして、
与謝蕪村が再興した 芭蕉庵という 茅葺きの趣のある草庵が建ちます。

150-157.JPG

150-171.JPG

芭蕉庵の先には、京の町を見下ろせる絶景スポットや与謝蕪村の墓があります。
ただ、この辺りには、観光客がほとんどいなくて、日が傾きかけたお墓が並ぶ
山道を進むには、ちょっとした勇気が必要でした。

そんな時に、グッとタイミングで現われたのが
金福寺の番ネコ「福ちゃん」だったのです。







にほんブログ村





にほんブログ村





にほんブログ村





☆2015/12/11 私の初めての著書が出版されます。
応援よろしくお願いします 「指ではじくだけで肩の痛みが治る!-江戸の秘術から生まれた凄ワザ」 江戸時代の按摩術が、現代人の症状によく効く事を紹介した本です。
指ではじくだけで肩の痛みが治る!―江戸の秘術から生まれた凄ワザ

指ではじくだけで肩の痛みが治る!―江戸の秘術から生まれた凄ワザ

  • 作者: 福富章
  • 出版社/メーカー: 自由国民社
  • 発売日: 2015/12/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
どうぞ 皆様、よろしくお願い申し上げますm(__)m

nice!(2) 
共通テーマ:旅行

nice! 2

nice!の受付は締め切りました