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藤の名所・曼荼羅寺は お宝見どころ満載の尾張の名刹 [パワースポット]

愛知県の藤の名所として知られる日輪山曼陀羅寺は、
西山浄土宗に属する寺院で、通称「飛保の曼陀羅寺」と呼ばれています。

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曼荼羅寺=藤の印象が強いですが、1,300坪の寺域に、檜皮葺の正堂を中心に
庫裏、大書院、小書院、曼陀羅堂、地蔵堂、鐘楼、宝蔵、続いて中門、南門が
甍を連ねる、尾北地方における最も格式の高い霊場です。

山内にはさらに塔頭の8ヵ寺があり、尾張徳川藩より寺領231石余りを給地されていた
名残りをとどめています。

-藤まつり-の期間は、寺宝の公開が行われ、塔頭も門が開かれるという事で、
花は勿論、そちらを楽しみにお参りしてきました。

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曼荼羅寺開山の天真乗運上人は後醍醐天皇の母・檀天門院の弟にあたり、
後醍醐天皇は深く帰依せられ、この地に寺院を建立され、
御所の紫宸殿風を模して大伽藍を創建し、元徳元年(1329)に竣工しました。

その後、寛永9年(1632)に阿波国守蜂須賀家政は、幼い時に本寺塔頭本誓院で
学んだ縁により 現存の正堂を再建寄進しました。

曼荼羅寺の中心をなす曼陀羅寺の正堂は、入母屋造、向拝1間、
軒唐破風付き、檜皮葺きです。

本尊の阿弥陀三尊像は、穏やかで美しく、気品に満ちておられます。
中尊は立像で、両脇侍は上半身を前に傾け、観音は蓮台を捧げ持つ、
所謂来迎仏。  鎌倉時代快慶作と伝えられます。

正堂から曼陀羅堂・書院は渡り廊下でつながれていて、間の庭がとても美しいです。

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曼陀羅寺の曼陀羅堂は、入母屋造り、向拝1間、本瓦葺きで、周りに縁、
高欄を巡らしています。
年代は少し新しく、弘化年間(1844-1847)の建立だそうです。
内部は外陣、中陣、内陣に分かれ、内陣中央の須弥壇には曼荼羅を入れる
厨子が置かれています。

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ここの曼陀羅は密教特有のものではなく、所謂「当麻曼陀羅」と云われるものです。
極楽往生を願う中将姫が、仏のお告げで蓮糸を染め上げ、一夜で織り上げたと云われ、
中将姫が夢見た阿弥陀浄土が再現されています。

正面、小さい厨子に中将姫の坐像、 曼陀羅の左右に観音・勢至2菩薩が
立っておられます。
この2体は実は「鞘仏」で、2009年になって胎内仏が発見されたとかで、
その胎内仏は、書院に展示されていました。


書院は文禄元年(1592)の建立と云われていますが、江戸初期に建てられた
と推察される様です。寄棟造の銅版葺きの建物で、関ヶ原の戦の際、
徳川方の池田輝政らが、岐阜城攻略にあたり、軍議を開いた所と言われます。

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書院にて宝物公開が催され,織田信雄禁制・石田三成の書状や
秀吉の朝鮮出兵の際もたらされたという「銅鐘」絹本著色浄土宗五祖像の軸
などの宝物が、一般公開されていました。


大書院の北側は、枯山水庭園になっています。

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地蔵堂は、正堂から少し離れた所に建っています。
曼陀羅寺の地蔵堂はもとは曼陀羅堂だったもので、正堂と同じ
寛永9年(1632)に建てられたと推定されています。
文政10年(1827)に、現在の位置へ移築されたようです。

寄棟造り、檜皮葺きで、ご本尊は後醍醐天皇の母・檀天門院藤原忠子の
念持仏であった地蔵菩薩だそうです。

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ところで藤の花ですが、大型連休の終盤という事と今年の暑さも影響したのか、
紫色の藤・ピンク系は、少し見頃を過ぎかかっている感じ。

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その代わり、白い藤が見頃。
簾の様に垂れ下がり、紫や白いトンネルを作ります。
良い香りが漂い 別世界の様! 見事の一言ですね。

藤花P5050191.JPG

藤花P5050187.JPG

そして、珍しい黄色の藤も・・藤って、いろんな色があるのですね。

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塔頭の境内で売っていた『名物-まんだら餅』を、御遣い物用・化粧箱入り 
我が家用のと買って帰りました。

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懐かしいテイストのお菓子ですが、きなこが香ばしく、滑らかなお餅とよく合います。


[soon]続く










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