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岐阜市のとっておきの紅葉&パワースポットその1 ―三輪神社・真長寺― [パワースポット]

今回は、岐阜市北部の社寺を紅葉の季節に訪ねる旅です。
JR岐阜駅からは、岐阜バス三輪釈迦行きのバスに乗って旅のスタートです。
三輪釈迦行きは、一時間に一本の間隔で運行しています。

岐阜駅では、満員に近い状態なのが、一時間弱で三輪釈迦に着いた時には、
乗客は私達2人になっていました。

先ずは、バスの進行方向に2,3分歩いて、三輪神社からのスタートです。

中濃用水と並行している歩道を歩いていくと 岐阜市の重要文化財に指定されている
石鳥居が見えてきます。
この鳥居は、明神鳥居と言われ、和泉日根郡 箱造村の石工、藤原永次により造られ、
鳥居の柱には、寛文九年(1669年)四月の文字が刻まれています。
山県用水(現在の中濃用水)授益の村々が 水源を守る 三輪神社に寄進したものとの事。

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山県用水は 平安時代には既に開墾されていたと言われ、市内最古の農業文化遺産です。
この工事には、遣唐使が持ち帰った土木技術により造られましたが、その工事の守りとして
神仏の力を頼りにしたのも想像できます。
工事の安全祈願のために 三輪神社を奉迎し 山腹に真長寺に釈迦如来を安置したとの事。

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又、参道には、岐阜市の天然記念物に指定されている 
二本の「三輪神社のスギ」の巨木が立ち 趣があります。

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三輪神社の建時期は不明。「美濃国神名帳」に正二位美和大明神とあり、
大和国の大神神社から分詞した神社とも言われています。
三輪神社の社殿は永禄年間に 
この地の領主である近松光保によって建立されましたが、
その後破損してしまい、現在の本殿は元禄9年に再建されたもので、
岐阜市の重要文化財に指定されています。
本殿の中には、素朴な木製の御神体が三体祀られています。

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「三輪大明神は天地と共に垂迹を現わす」 と古文書に記される様に、
三輪釈迦如来が民を救う為に 神として現れたとされる 本地垂迹説のもとに
真長寺(三輪釈迦)は、三輪神社の別当寺として建立されています。

その後、衰退し ていたのを1535年 近松光保の弟、呼阿上人が再興し、
三輪山 真長寺と改め、山腹に十六の僧坊を持つ程 栄えています。

江戸時代に は徳川幕府から 御朱印地の寄付と 竹木採取諸役御免除の朱印状を受けてい
御朱印地であり下馬札を受けている聖域となったのです。

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山の方へ坂を上って行くと、お堂の中には
国指定重要文化財の 大きな釈迦如来像があります。
この仏像は、平安時代に作られ、高さ4m、木造としては国内随一の大きさを誇ります。
桂材の寄木造で金箔が貼られています。
三十二面相を備え 結跏趺坐(けっかふざ)と言われる形で脚を組み、
右手に施無畏印を 左手には与願印を結んでいます。
お身体の形、浅い彫り、二重円光の光背など 藤原時代の仏像の特徴を
現わしています。


以前、もみじ祭りの時に 御開帳していたのを拝観させて頂けましたが、
この日は、祭りの一週間前の為、お姿を拝む事は出来ませんでした。
どっしりとして 大きなお姿と 優しいお顔が印象に残っております。

このお堂の中に安置されています。

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客殿の前にある石庭は、岐阜県下最古の 江戸初期の枯山水様式の名園で
朱い門をくぐり 庭に入り、飛び石を伝っていくと 一段と大きな山石が
現れます。
この石を境に、鳳来の世界に導かれるのだそうです。

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客殿の縁側に座って庭を眺めると、緑の苔を敷いた上に
間をおいて配置された七つの石、庭を仕切る低い壁、
その背後に風邪で波打つ竹藪が、俗世間から隔絶された
聖域をつくりだしている。
明晰の位置は、今日まで変えられておらず、
中央の高い立石は大日如来、その左に阿弥陀如来、
入り口手前は不動明王、その後ろに、文殊菩薩、薬師如来、
右の山が大使は、観音菩薩、後ろに地蔵菩薩と、
それぞれの石のもつ層に合わせて作庭され、
真言密教の石庭は瞑想曼荼羅 と言われるのも 頷けます。


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真長寺には、他にも、 大日如来坐像の仏像、釈迦涅槃図、十二天図、文殊菩薩像などの
仏画、徳川歴代将軍の9通の御朱印状、御位牌などが現存し、
もみじまつり の時に御開帳されていて 見る事が出来ました。



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真長寺の庭の紅葉は、色付きはもうひとつでしたが、裏手の山裾は、この様な感じで
真っ赤に染まっておりました。







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