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鵜沼宿と 釜飯の美味しい 花の木さん [宿場町]

せっかちな母が待ちきれずに 早朝の出発した為に、
御嵩宿を見て回っても10時過ぎで、
まだ御昼時にもなっていません[あせあせ(飛び散る汗)]

御嵩駅に貼ってあったポスターで、丁度、
鵜沼宿の祭りが10:00~15:00 行なわれる事を知り、
こちらも以前から行ってみたいと思っていた宿場町にランチと兼ねて、
急遽、立ち寄る事としました。

―中山道鵜沼宿まつり―
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新可児より犬山駅で、岐阜行に乗換え、新鵜沼駅で下車するも、
まつり会場への無料シャトルバスには随分 時間がありましたが、
御昼時のバスのためか、乗車されたのは多くはありませんでした。

バスの停車位置から、戻る様に暫く歩くと、お祭りの雰囲気漂う
賑わいの様子が見えてきました。
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高札場

高札場とは、江戸幕府や藩の法令や禁令を書いた札を
吊り下げた掲示板です。
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松尾芭蕉の句碑
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芭蕉の句を刻んだ化石化した木
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この日は、鵜沼宿のお祭りの一環としての-文化財一斉公開- という事で、
普段見られない文化財が 今日一日、特別公開されるそうです。

旧大垣城の鉄門は、一時個人宅の門に払い下げられていたそうですが、
平成21年に この地に移築されました。
解体工事の時に、部材に残る墨書から、大垣城の鉄門と解ったそうです。

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鵜沼宿本陣跡
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鵜沼宿脇本陣

脇本陣を務めた坂井家は、本陣であった桜井家の西隣に位置し、
本陣桜井家に残された
江戸時代中後期の鵜沼宿の記録である「鵜沼宿万代記」には、
宿の世話役や多くの大名や役人などの接待を度々務めた、
当主坂井半之衛門の名を見る事ができます。

鵜沼宿の脇本陣は、
宿駅制度が廃止された明治時代以降もその姿をとどめていましたが、
濃尾震災で倒壊したと伝えられます。
今の脇本陣は、
江戸時代末期の鵜沼宿各家の間取りを描いた「鵜沼宿家並絵図」をもとに、
現存する脇本陣の外観や内装、意匠などを参考としながら、
鵜沼宿の脇本陣を務めた 坂井家の建物の姿を現代に復元しています。


二ノ宮神社

古墳の石室の上に本殿が鎮座し、
明治期の拝殿は、農村舞台の特徴を有しています。

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菊川酒造の向かいの、旧武藤家住宅は 
今日は、有料の御茶会会場だそうです。
武藤家は、江戸期に<絹屋>という旅籠屋を営んでおり、
明治から昭和中頃までは特定郵便局を営んでいたそうです。
明治40年の建築ですが、参勤交代で通る殿様を見下ろさない様に、
2階を人が入れない様に低くしてあった江戸期の造りで建ててあるそうです。

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隣接する、中山道鵜沼宿町屋館の資料館は、武藤家の離れで 
昭和初期に太田宿より、移築されたものです。

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古い町屋の並ぶ一角です。
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現在は普通に生活の場であるのを、祭りの為に特別、
五軒の宿場を営んでおられた屋敷の御庭・玄関に入れて頂け、
建物の構造や調度品などを、各家のガイドの方に説明して頂けました。

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[丸一屋]=坂井家、[茗荷屋]=梅田本家、梅田分家、
[若竹屋]=安田家、[大阪屋]=丹羽家
の五軒の古い町屋は、現在もそこで生活されている為、
家の中は撮影はNGなので、写真は外観のみです。


坂井家<丸一屋>
脇本陣坂井家の分家で、江戸時代には<丸一屋>という旅籠屋を営み、
宿年寄を務めた家です。
敷地の北と東に塀をめぐらせ 式台玄関を設ける等 
表が前に格式を感じさせます。
主屋は、明治23年の建築です。


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梅田本家<茗荷屋>
江戸時代に<茗荷屋>という、旅籠屋を営んでいた家です。
約160年前に建てられ、濃尾震災にも耐えた、
鵜沼宿で唯一の江戸期の建物です。

主屋は袖うだつを上げ、窓には縦格子という様に、
江戸期の旅籠屋の佇まいが見られます。

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梅田分家
主屋は、本家に次ぐ古いもので、明治元年の建築で、
濃尾震災の翌年に建てられた離れも残ります。

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安田家<若竹屋>
江戸期に<若竹屋>という旅籠屋を営んだ家で、
主屋は、昭和5年の建設で比較的新しいが、
軒の高さや表構えを 周りに揃えて作っています。

丹羽家<大阪屋>
江戸期に<大阪屋>という旅籠屋を営んだ家で、
現在の建物は、昭和5年の建設で、
江戸・明治期の建物に比べて二階の天井が高く、
普通の民家と変わらない感じですが、この家の当主が大工で、
茗荷屋の離れや宇留間庵(町屋館東隣の茶室)を手がけており、
その意味での価値があるそうです。


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安田家の辺りは、-よさこい演舞- を観る大勢の人々で、
街道が一杯の状態で、町屋の外観写真の撮影は厳しいので遠慮しました。

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尚、設定された時間に申し込むと、
30分のコースをガイドの方の丁寧な解説に加えて、
ガイドの方のオリジナルのユーモアを交えた豆知識を聞いて、
笑声と共にじっくり回れました。

大安寺川に掛る 「だいあんじばし」 は、風情満点です。
この大安寺川を1㌔遡ると、済北山大安寺があります。

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今回は、行く事が叶いませんでしたが、その大安寺の境内の一角に、
関ヶ原で自刃したはずの西軍の名将、大谷吉継の墓標がある事を、
この日のガイドさんの解説の中で知り、次の機会に訪れてみたい
と思っております。




先週の台風一過よりぶり返した暑さに加えて、早い朝食に空腹で
ぐったりしていた母も、
[花の木]さん にて美味しいランチを頂け 元気を取り戻した様です。

店内には、東海TV【西川きよしのご縁です】等で紹介された時の
色紙などもあり、地元の常連さん方も、來客を伴って来られている様で、
予約札を置かれ満席が続きます。

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本日は、お祭りの為、二種のメニューのみ との事ですが 
〝選べる釜飯〟なので 
母は、花の木膳1000円に釜飯の具を200円upの海鮮釜飯にして、
家人と私は1400円のスペシャル膳(串揚げ付)で、基本料金の山菜釜飯
をオーダーしました

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生米から一釜一釜 直火で炊くこだわりがある為、少々時間が掛りますが
待っただけの価値のある釜飯が運ばれてきました。

山菜釜飯は、大ぶりの焼き筍やゴボウ等、下ごしらえの丁寧さが
美味しさでわかります。
母の頼んだ海鮮釜飯は、大きなホタテ・エビ・アサリ・イカ等、海の幸がいっぱい!

松花堂4品は、何気ない一口大の冷奴のタレ、煮物の味付け、
トマトと貝のカクテルサラダ(?)等、 一手間かけてあり、
どの一品も見た目にも味にも満足! 正に 「いい仕事してますね!」
この釜飯膳を食べる為だけでも 鵜沼宿 に行く価値はありますよ!

祭りでない通常メニューには、
各務原特産のニンジンを使った 金魚釜飯なども頂けるそうで、
また行ってみたい店です。

ここのお店以外には、
菊川酒造さんのお酒と共に、数軒の屋台での昼食になる様です。
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配布のパンフにて知ったのですが、

「中山道ぎふ17宿歩き旅 2013(10/12~11/17)」
詳細 http://www.gifu-travel.jp/ があるそうです。 

時間があれば出かけてみたいですね。







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