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美濃の正倉院 横蔵寺 -谷汲もみじまつり- [パワースポット]

谷汲山華厳寺参拝の後、横蔵行きのバスの時間を間違えた為、
何と次のバスまで、1時間30分近く時間をつぶす羽目に・・・・・

旧名鉄谷汲線-谷汲駅-の跡地にて〈赤い電車まつり〉が行なわれているのを、
行きのバスの中から眺めていた為、行ってみる事にしました。

お気持ちばかりを 協賛金の箱に納めて、旧線路の方向へ
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赤と白のツートンカラー電車の方には、
-イベント準備中に付き見学できません-と言う標示がされていましたが、
この後、電車との綱引きのイベントが行なわれた事を 
翌日の新聞記事で知りました。

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私の実家は、旧市電の電停-千手堂-の近くだった為、祖母に連れられて、
路面電車にて繁華街や郊外に遊びに連れて行ってもらった思い出があり、
赤一色の方の電車は、車内での見学が可能で腰掛けた途端、
懐かしさが込み上げます。

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谷汲行き や 黒野行き の電車は、本数が少なく、
わざわざ見に行ったりした事もありました。

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近くの公園では、円空彫刻展が開催され、
円空仏を模した 愛好者の会の彫刻の数々が展示されていました。

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まだ、時間があるので、門前町をもう一度散策しました。

この辺りで採れる<菊花石>
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有名な〝ういろ〟のお店。 蒸し上がりの時間には行列が出来、
蒸したてを糸で切り分けて売って頂けます。
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あちこちのお店の 店頭に見られる飾り付けです。
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結局、昼御飯を頂いた〔えのきや〕さんに戻って、
店頭にて〝焼きだんご〟一本300円を頂きました。
甘めのやわらかい団子に 味噌だれがマッチして ボリューム、味とも文句なし!
行列の意味が解かる味です。

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御土産に 揖斐川町〔三輪屋〕さんの出張テントで 
栗きんとん餅〝しらゆき餅〟を買いました。
とても クリーミィな栗きんとんの餡 が絶品でした。

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時間になったので、バス停に戻りましたが、紅葉見物の車による渋滞の為、
10分以上遅れて 横蔵行のコミュニティバスが到着しました。

〝横蔵もみじまつり〟の為、本来 横蔵のバス停まで入れず、
一つ手前の上神原にてバスを降りて 徒歩にて 横蔵寺 を目指します。
華厳寺の様な飲食店は僅かです。

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横蔵寺は801年に最澄が創建したと伝えられ、
最澄が一本の霊木から、二体の薬師如来を刻み、
一体を延暦寺に、もう一体を横蔵寺に御本尊として祀った
と謂われています。

横蔵寺の名は、
最澄が唐から持ち帰った金銅薬師如來像を本尊の胎内に修める時に、
像の横側から納めた事に由来すると されています。

平安鎌倉期には、本山として栄え、三十八の僧坊があり、
山内に百数十人の僧侶が住んでいたとされています。


観光案内のパンフレットに掲載されている寺門付近の光景は、
御祭りのテントで遮られ、道路の反対側に設営されたステージに
気を取られて、危うく朱い瑠璃橋をも見過ごしそうでした。

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紅葉に彩られた 寺門をくぐります。
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人込みの中、朱い瑠璃橋を渡り左手に行くと、仁王門が見えてきます。
檜皮葺・入母屋造りの三間一戸楼門です。

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正面には檜皮葺・入母屋造りの本堂があり、
右手に見えるはずの三重塔には残念ながら修理の覆い。

本堂は五間堂という本格的な規模を持ち、
中世以来の密教系本堂の伝統的形態を保っています。
本堂の前の行列に並び、無事、参拝できました。
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石段を上った高台に、舎利堂と 瑠璃堂があり、公開されています。
この2つの館内共通で300円です。

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舎利堂は、妙心上人の御舎利様〈ミイラ仏〉をお祀りしてあります。
妙心上人は、横蔵に生まれ、仏道修行の末、信濃善光寺にて受戒されました。
その後富士山に登り、富士講の先達を務めたのち、山梨の御正体山の洞窟
にて断食し、入定されたと云われます。

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村人の手により祀られていた御遺体は、
明治23年に出征の地である横蔵に戻り、祀られました。
人工の手を施す事無く 自然のまま安置されており、
一度は御姿を拝んでみては如何でしょうか?


瑠璃殿には、三重塔に安置されていた旨の墨書がある 
平安末期作の木造大日如来坐像、
大きな目玉・太く吊り上った眉・大きく横に開いた口などが印象的な
平安中期の楠の一刀彫、
木造深沙大将立像- 玄奘三蔵のお供の一人沙悟浄
は古くは深沙神と言われ、毘沙門天の化身と云われる-  
藤原時代の名残の作風を残す、木造十二神将立像12体、
木造四天王立像4体などが並び圧巻です。

横蔵寺が、美濃の正倉院と言われる所以です。

又、平安時代の作とされる板彫法華曼荼羅は、
一枚のビャクダンの板の上に 法華曼荼羅図
の多宝品を浮き彫りにした珍しいもので、必見です。

御本尊の木造薬師如来坐像は、
鎌倉前期の作で、秘仏とされ、60年に一度の御開帳だそうです。

織田信長の比叡山焼き討ちによって、延暦寺の伽藍が灰になった後、
横蔵寺の本尊薬師如来像は、
「延暦寺本尊と同じ霊木から造られた、最澄自作の像」
という事で延暦寺に移されました。
その代わりに、洛北の御菩薩池(みぞろがいけ)から移されたのが、
横蔵寺の現本尊である と云われています。

華厳寺より深い紅さの紅葉を観ながら、バス停に戻ります。

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帰りの石段を降りると、行きしなに横目で通り過ぎた 
星ひとみさんの 歌謡ステージ が終了し

行きに、立てかけてあった長さ3mの割竹16本を扇形に編み、
紅・白・緑の細く切った和紙を巻いたシナイを背にして、ピンクの鉢巻き、
黒襟紅白大模様の大袖上衣、白ズボンに黒の脚絆、甲掛けに草鞋ばき 
と云ういでたちで、三倉の太鼓踊りが 披露されておりました。

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三倉の太鼓踊りは、
8月15日、三倉峯神社の例祭に奉納される太鼓踊の一つであり、
踊りの主体は太鼓役で、太鼓を前に付け、シナイを背にして、
しならせながら踊ります。

華厳寺の前で、春祭りに毎年奉納される、谷汲踊り
と同種の芸能で、雨乞い踊りのひとつとされます。

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穏やかな陽気の中、古刹の紅葉と仏像などの貴重な文化財、
伝統芸能と盛りだくさん の一日となりました。







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