岐阜市の新名所　弘峰寺さんの日本最大の岩窟内の本堂：〝パワースポット〟と　～歴史ゆかりの地～　を訪ねる：SSブログ

	ブログをはじめるログイン

岐阜市のとっておきのパワースポット　岩戸..｜磐座の上に建つ岩戸神社から八幡神社、岐阜.. ブログトップ

岐阜市の新名所　弘峰寺さんの日本最大の岩窟内の本堂　[パワースポット] [編集]

岩戸岩窟観音への道すがら、岩戸公園越しに金華山の方に目を遣ると、
岩盤に張付くかの様に建てられた　極彩色のお堂が気になります。

先日、逸れて辿りつけなかった家人のリベンジを兼ねて、岩窟観音にお参り
をした帰りに、ちょっと立ち寄ったらその魅力に取付かれてしまいました。
派手で奥行きが無さそうな外見と違って、色んな意味で本当に奥の深いお寺さんです。

岩戸弘法として知られるこの寺は、瑞暁山弘峰寺という真言宗のお寺で、
美濃新四国八十八ヶ所霊場の十六番札所です。
岩戸弘法弘峰寺は、昭和41年に完成した新しい寺ですが、高野山三宝院の
650年前の木造不動明王像を本尊として祀られておられるそうです。

それは、私達が到着直ぐにお祀りしてあった参道の傍らの
弘法大師様の石像を拝んで、写真を撮っていた時の事です。

「宜しければ、本堂の写真も撮って行かれませんか？」と、
御住職様らしき方に声をかけて頂きました。
御住職様は、明日21日の弘法大師さまの御縁日に向けて、旗を新しく
取り換えられたりの御準備をされておられるところとのお話でした。

私達が、本堂の外にて、お線香と蝋燭をお供えしてお参りしていると、
「中へどうぞ」と、準備作業の手を止めて、本堂の中へ案内して下さいました。

御住職様に付いて、行ってびっくり！本堂に続く脇道は、洞窟の中で、
蝋燭の炎が幻想的に照らす先には、大日如来さまがおわします。

この横穴では、両界曼荼羅のうち、胎蔵界の世界をイメージして
作られているそうです。
胎蔵界曼荼羅は、密教の経典「大日経」の教えが表されており、
胎蔵界とは、大日如来さまの絶大な慈悲を母親の胎内とみなし、
優しく包む様に衆生を救う姿が現されています。

本堂の中に入ると、正に　そこは日本最大級の岩窟本堂。
外の暑さか嘘の様に冷んやりとしています。
こちらは、金剛頂経の金剛界を表わしているそうです。

本堂内は真ん中の護摩壇がスポットライトで照らされ、
御住職様の自慢の手作りのLED照明が岩肌を照らし出します。

翠に光るのは、スポットライトに照らされた岩肌の苔だそうです。

弘峰寺の本堂は洞窟内にあり通常でも湿度が非常に高いうえ、
雨が降ろうものなら尚更の為、従来の普通の本堂造営と違う苦労･工夫
がされています。

イグサの畳では、カビやキノコが生える為、和紙を使用した畳を使われています。

天井に防虫・防腐剤を塗り、二度目は艶消しのクリアのニスと色付のニスを
混ぜて作ったニスを塗っているそうです。

湿気の為、直ぐ落ちてしまう　金箔や胡粉を使えないので、
研究・試行錯誤の結果、特殊な塗料で塗ってある様です。
奥の岩を照らすのローソクの立ても、錆びない様にステンレス製になっているとか。

正面部分の剥き出しになっている岩は、地上高1mの所に防水コンセントを設置し、
ライトアップされていますが、「内陣の裏に廻と不動明王様のお姿が浮き出ている」
と教えて頂き、眺めてみると確かにその様に見えます。
古いお堂を壊した時、岩盤にお不動様のお姿が現れたそうです。

「フラッシュをたくと上手く撮れない」と教えて頂きましたが、
何れにしても素人の専門用語も理解できない身で上手く撮れていません。
ぜひ、御自分の目で見て拝んで下さいね。