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二川 岩屋観音と大岩寺 [パワースポット]

二川宿より、岩屋観音に向かうため引き返そうとすると、大岩寺(だいがんじ)の
看板が目に留まりました。

これから行こうとしている岩屋観音は、大岩寺の境外仏堂だそうです。

奈良時代の僧行基により、岩屋観音が建立された時、大岩寺は観音堂の塔頭の
6坊のひとつで岩屋山の山麓にあり、観音堂を奉仕管理していたそうです。

6坊のうち大岩寺のみ残り、大岩集落が移転すると共に寺も移転し、
大岩集落が二川宿の一部となり、宿場町の寺院となり除地7石を領したそうです。


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歴代住職は備前国岡山藩主 池田家と親しく、池田家一行の大名行列が二川宿に着くと
住職が本陣まで出向き、対談する慣習があったそうです。


日本三名園と謳われる後楽園を造った池田綱政の時代、宝永4年(1707年)旧暦10月、
いわゆる宝永地震が発生する直前、東海道五十三次の遠江国白須賀宿に泊まった
綱政の夢枕に観世音菩薩が現れ今後起きる地震や津波の難を告げたと云う。

綱政一行は急ぎ、東海道を西に上り、三河国二川宿へ入った途端、
マグニチュード8.4とも推定される宝永地震が起こり、東海から九州にかけて
大津波が襲い白須賀宿は海水に飲み込まれて壊滅したそうです。
命拾いをした綱政は観音の冥加と考え、岩屋観音に帰依したとのことです。

そんな縁で、寺宝として、池田綱政寄進による、大岩寺岩屋堂観音経1巻、
黄金灯篭1対、絵馬4枚が保管され、豊橋市の重要文化財に指定されています。

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鎮守社
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本堂

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本堂の傍らに地蔵堂があり、石のお地蔵さんが祀られています。

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岩屋観音へは、かなりの距離があり、思いきり迷いました。
お店で尋ねたのを聞き間違え、一つ山側の斜めの道を行ってしまい、辿り着けず
やっと出会った若い男の子の一生懸命さが伝わる説明で、火内坂まで引き返して
から進むとようやく道しるべが見えました。

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観音堂までは、木々にに包まれた参道が続きます。
岩屋観音周辺は公園として整備され、春のさくらまつり、展望台は夜景スポット
として人気があるそうです。

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鐘楼
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観音堂は、天正13年(1585年)の岩屋山火災で焼失し、元文3年(1738年)に
再築されるまでの記録は不明です。

その後は修築や再築を繰り返して文政8年(1825年)に再されたのが
現在の岩屋堂(観音堂)です。

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寄棟造り、桁行3間、梁間4間の建物である。格天井板32枚は後世のものですが、
これには恩田石峰をはじめ、当時の吉田画人による絵が描かれています。



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寺の開基は、行基が諸国を巡った時、この岩屋に千手観音を彫って安置したのが
始まりだとされます。
本堂右手には、岩屋があり、たくさんの石仏が祀られています。

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岩屋だけでなく、本堂裏の崖にも石仏のお姿を たくさん拝むことができます。

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岩屋観音には、名木、巨木があります。

岩屋堂のアベマキ 豊橋隋一の高さを誇ります。
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岩屋堂のスギ 豊橋隋一の太さを誇り、同市のシンボルです。
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現在、国道1号の岩屋下交差点の東の岩屋山、78.2mの上に約2.9m(9尺6寸)の
正観音(聖観音)像が立っている。
豊橋の地名の由来となっている豊橋は初代の橋は鎌倉時代の架設ですが
幾たびも架け替えられています。

このうち宝暦4年(1754年)の架け替えは難工事であったと伝わり、
これを請け負ったのは武蔵国豊島郡江戸の下谷の大工、茂平(もへい)と
弟子の善右衛門(ぜんえもん)です。

この二人は岩屋観音の観音堂に参籠し、夢告による方法で大橋を架けたといわれます。
この報恩のため、江戸下谷の講により明和2年(1765年)に建立された立像仏です。

屋外の岩屋山の山頂のチャートの大きな岩の上に雨天の日には濡れて立つため、
濡れ仏(ぬれぼとけ)と呼ばれています。

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